差し歯と、キレイなおねぇさん 💛 #不運 #歯科衛生士 #小さな恋と物語 #小説の様な物 #エッセイの様な物
朝、パソコンをいじっていたら、口の中に、急に、物が現れた。すぐに分かった。差し歯が抜けた物だ。数日前から違和感があった。
その歯は、虫歯が進んでいて、作り直しが出来ないと言われていた。掛かり付けの歯医者は、夏休みに入っていた。落ちこんだ。
それでも、テレビによると、今日は、超スッキリすだった。ラッキー・カラーは赤で、
「全てはうまく行く」
そういう、今週末の運勢だった。
市の歯科医師会の休日診療窓口で教えて貰った、今日やっている、近所の歯医者に電話をすると、お昼の休み時間に来て下さいとの事だった。
そこは新しい歯医者で、病院内外共に白一色で、明るい室内だった。映画で、よく、精神科医が開いていそうなクリニック。
歯科衛生士のおねぇさんは、スラッとしていて、綺麗な人だった。あと 10cm背が高かったら、きっとモデルさんになれたであろう、容姿。
「あぁ、今日は、超スッキリすだ 」
そのおねぇさんを見ただけで、納得できた
治療の方は、取れた歯を付けて貰えた。ただ、虫歯が進んでいるので、掛かり付けの歯科医師に報告して下さいと言われた。いくら運勢が良くても、悪くなった歯は、さすがに、治りはしなかった。