
綾瀬はるかのドラマ『
元彼の遺言状』が面白くて、原作本を買ってみた。麗子の台詞を読むと、頭の中に綾瀬はるかが現われ、篠田の台詞を読むと大泉洋の大きな声が頭の中にこだまする。
最初は綾瀬はるかのキャラ作りが上手いと思っていたけど、原作を読んでからは、原作者の新川帆立が、綾瀬はるかをイメージして、この小説を書いたんじゃないかと思うようになった。
この本には、続編があるらしいんだけど、文庫本サイズじゃないと扱いにくいので、文庫本が出るのを待つことにしている。
女性の推理物というと、竹内結子の『ミス・シャーロック』が思い浮かぶ。久しぶりに、hulu の無料期間を利用して、全話を見てしまった。やっぱり面白いし、まさに、SHERLOCKの女版と言える出来だと思う。
ミス・シャーロックは、本家と同じく、続編も作れるような終わり方になっていて、それを見るにつけて、竹内結子を亡くしたことを残念に思ってしまう。
そこで、次のミス・シャーロックは誰がいいかと考えてみた。本家、SHERLOCKのイメージを求めると、調子に乗って、犯人を心理的に追い詰め過ぎて、不幸な結果をもたらしてしまうところが、彼らしい。
竹内結子は、まさに、その部分をうまくキャラ作りして演技していた。それができる女優さんはどうかと考えると、吉高由里子が上げられる。でも、彼女の幼い雰囲気は、ミス・シャーロックというよりは、シャーロックガールという感じ。
長澤まさみだと『厳しさ』が足りない。NHKの刑事物の演技が良かった木村文乃が、意外にいいかもしれない。それか、性格破綻者、という言い方は合っていないと思うけど、杏の、変な感じは、ミス・シャーロック的な気もする。
あとは、の柴咲コウだったら、適役な気もするけど、今の柴咲コウは少しイメージが違ってしまっている。ズキズキみずきは、ちょっと、可愛すぎるか。
と、こんなことを考えていたら、本家本元の『シャーロック・ホームズ』が読みたくなってしまった。シャーロックホームズは、昔からある単行本の翻訳は、暗くて古くさくて、今の時代には合わない気がして、新訳本を探した。
現代でも、言葉に違和感に無いのは、弘文堂書店の日暮雅通が翻訳した
シャーロックホームズだ。他の訳も、色々見たけど、やっぱり、これが、自然な文章だった。
シャーロックホームズだと、世界的に、シャーロキアンなる人々によって分析がなされていて、それに関する本も色々でているので、それを、ライフワークとなりうる趣味にするのは、いいのかも知れない。