
赤道儀化AZ-GTi に、鏡筒 FMA135と PlayerOne のCMOSカメラ NeptuneCⅡを取り付けて、PHD2でオートガイドの実験をしている。AZ-GTi と PHD2 が使い物になるかどうか。
ちなみに、私の場合、赤道儀化した AZ-GTi 単体ではうまく動かなかった。ずれてしまう。私の場合だけかも知れないけど、おそらく、極軸を合わせてもダメだったと思う。ガイディング無しでは。
話を戻して、デフォルトの設定で動かしたら、上の写真の様になってしまった。縦軸は ±16"。使い物にならないどころか、のこぎり波の発生器の様。途方に暮れた。泣きそうになった。
望遠鏡、赤道儀、ガイディング、PHD2、の知識が無い電視観望初心者の私、WEBの情報や PHD2の日本語化マニュアルを見ながら色々いじってみたけど、論理的な結論には至らなかった。
開き直って、
「カットアンドトライの連続の、力仕事」
その時のことを、メモ。

色々やった結果、これがうまく行った時のスナップショット。縦軸の修正量が ±1” 付近に収まっている。そして、その時の設定が、これ。
① 鏡筒の焦点距離に、実際の焦点距離135mmの4倍の値 540をセット
② ガイドスピードに 0.25 を入れる
※『ガイド』タブの『Advance』ボタンを押して入力する
③ キャリブレーションステップ(ms) に 1100前後の値を入れる
これでキャリブレーションを行うと、上の写真のようにガイダンスしてくれる。

②は、【ガイド】タブの【Advancedボタン】を押して、設定する。③は、このサブダイアログを確定した後に、値を直接入力する。

Backlash Compensation はオンでもオフでも違いが分かりにくかった。使った時は、赤緯の値を87,MAX値を200に上げて動かしていた。
なんで上記の値にしたかというと、最初に、鏡筒の焦点距離に疑いをもっていて、撮像素子のサイズを考慮に入れた35mm換算にしてみたら、644mmになった。今回は、キリのいい4倍の数値で実験した。
焦点距離に関して、PHD2は、画素サイズと焦点距離からアークタンジェントを使って、1px に対する画角を算出していた。したがって、焦点距離を4倍の数値に設定するのは、見当違いだった。
でも、それによって値が改善したので、採用。その後は、カットアンドトライを続けて、ガイド成績のいい設定値を探し当てた。
うまく行っているのなら、それでいいような気もするんだけど、
「論理的な考察から、値を導き出したい!」
でも、それ、PHD2 のソースを読まないと、論理的な値が、見つからない気がする

ここに書いたことは、私の場合だけに適合するのかも知れない。もし、それぞれがうまく行ってなかったら、試してみて欲しい。うまく行ったら、おめでとう。失敗だったら、お疲れ様。
PS. グラフが揺れているのは、望遠鏡の設置場所が、マンションの比較的上の方で、コンクリート張りのベランダでも無い、リビングの木の床材の上に置いているからだと、勝手に思っている。
PS2. おまけで、『キャリブレーションデータ参照』の票を。